愛とダーリンと私

28歳年の差婚国際カップルがAUSでのんびり暮らすなかで感じた見つけた、不思議な自然な家族や愛の形について語ります。かなり不定期更新ですが、せきららな気持ちを綴りますので、よろしくお願いします。

母の気持ち。私の気持ち。

大好きな彼と結ばれた私は、母へ彼との結婚の意志を伝えました。

初めての電話では、驚きながらもおめでとうと言ってもらえ、

二度目の電話では、賛成できない。彼から一度離れて冷静に考えなさいと言われました。

kengyonouka.hatenadiary.jp

 

母への電話

そして、それから数日あけて再び電話をすることにしました。

これまでの電話では、私たちの状況を説明しただけで、私から一方的に結婚すると報告したり、母から一方的に賛成できないと言われたものでした。

そのため、今回の電話では母を説得することを試みました。

彼がどれだけ素敵な人で、私はどれだけ幸せなのか。

感情的にならず、冷静に話せば母なら分かってくれると信じていました。

 

だって、これまで一度も私のしたいことに反対されたことなかったのですから。

大学受験や進路変更、教員試験、教員退職、2度のワーホリとこれまで散々驚かせるようなことをしてきましたが、一度も反対されたことはありませんでした。むしろ、いつも応援してくれる母でした。

 

しかし、電話に出た母のトーンはとても低い。

前回の電話では、『一度彼から離れなさい。』と言って電話を切られたので、そのことについて切り出しました。

私:私の結婚の意志は変わらない。彼とは一時も離れたくない。

母:別に彼のことを否定している訳ではない。ただ一度離れてってお願いしているだけ。

私:好きなのになんで離れないといけないの?ものすごく素敵な人で、私はものすごく幸せなんだよ。

母:なんでお母さんの願いをきいてくれないの?

 

これを何度も繰り返した後、母から言われたのは

お母さんの気持ちも考えてみてよ!!

という信じられない言葉でした。

 

この言葉を言われた瞬間、私の中で何かが切れました。

お母さんの気持ち?

 

今まで、どれだけ母の期待に応えようとがんばって生きてきたことか。

幼少期から母の好きなボーイッシュをつら抜き、母を心配させないようにと文武両道で友だち関係にも優良であるよう努め、恋愛は母を不幸にすると信じて恋愛を禁じてきた青春時代、周りの友達がオシャレして彼氏作ってとしている間も私はガマンしてきた。

母にとって私がすべてだと信じて生きてきたのに、私の知らないところで新たなパートナーが出現し、私はこれを裏切りだと思ってきました。しかし、この裏切りを一度も責めたことはありません。

 

それで、私がようやく幸せをつかんだと思ったら、

お母さんの気持ちも考えて!!

って何??

 

私の気持ちは??

 

私は何をどういったかは詳しく覚えていませんが、感情的にこれまでの思いを一気にぶちまけてしまいました。

そして最後には、涙ながらに

これまでお母さんの気持ちを優先して生きてきた。せっかく見つけた幸せくらい掴ませてよ!!!

 

と言ってしまいました。

我に戻ったときには、時すでに遅し。

 

受話器の向こうでは、

お母さんが悪いんや。すべてお母さんが悪いんや。もういい・・・

 

と泣きながら、千切れそうな声がフェードアウトして電話が切れてしまいました。

その声は、今まで聞いたことがないほど力なく奇妙で、私はとんでもないことを言ってしまったと後悔し、電話をかけ直すも応答なし。

母は結構感情的な人間なので最悪な状況を想像してしまい、私は姉に電話をし、母の様子を確認するようお願いしました。

 

結果、母は家で一人泣いていたようで、姉はこのとき初めて私の結婚話を聞かされたようです。

この後は、姉が仲裁に入る形で私と母が直接話すことはありませんでした。

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